「このミルク、熱すぎない…?」
手首にたらしてみても、正直よくわからない。もう一回たらして、やっぱりわからない。そうこうしているうちに、赤ちゃんは全力で泣いている…。
ミルク育児をしたことがある人なら、一度は通る道ですよね(あの数十秒、ものすごく長く感じます笑)。
私も最初のころは、とにかく「熱すぎたらどうしよう」が心配でした。でも保育園で働いてみて気づいたのは、失敗するのは「熱すぎ」だけじゃないということ。今日はミルクの温度の「ちょうどいい」について、保育士目線のコツと、最近発売された便利グッズをご紹介します🍼
基本の目安|「70℃以上で作って、体温くらいまで冷ます」
まずは基本から。
ミルクの作り方には、世界保健機関(WHO)などがまとめたガイドラインがあり、厚生労働省も紹介しています。ポイントはこの3つです。
- 粉ミルクを溶かすお湯は70℃以上(粉ミルクに入っているかもしれない菌をやっつけるため)
- 飲ませる前に、体温くらいまで冷ます
- 作ってから2時間以内に飲まなかったミルクは捨てる
(厚生労働省「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」について)
つまり、「熱いお湯で作る → しっかり冷ます」の2段階。この「冷ます」のゴールがどこなのかが、毎回迷うポイントですよね。
保育園での失敗|冷ましすぎると、飲まない
最初のころの私は「熱いよりはぬるいほうが安全でしょ」と、ついつい冷ましすぎていました。
ところが保育園で赤ちゃんたちのミルクを担当するようになって、びっくり。冷めたミルクだと飲まない子が、けっこう多いのです。
口に入れた瞬間に「ん?」という顔をして、ベーっと乳首を押し出す。あれこれ角度を変えても、知らん顔(こちらは必死なのに…😂)。
赤ちゃんにもちゃんと「いつもの温度」があります。熱すぎはもちろんダメだけど、冷ましすぎも、それはそれで赤ちゃんにとっては「いつもと違う」ミルクになってしまう。
「熱くないか」だけじゃなく、「冷めすぎていないか」もセットで気にしてあげると、飲みっぷりが変わることがありますよ。
おじいちゃん・おばあちゃんにお願いするときは要注意
もうひとつ、あるあるなのが祖父母にミルクをお願いするとき。
おじいちゃん・おばあちゃん世代は、ちょっと熱いものでも「これくらい平気平気」と思ってしまいがち。年齢とともに熱さの感じ方が鈍くなることもあって、悪気なく温度が雑になってしまうことがあります(本人たちは真剣なんですけどね)。
「人肌くらいでね」と言っても、その「人肌」の感覚が人によって違う。ここが、ミルクの温度を人に伝えるときの一番難しいところだなと思います。
「45℃保温のポット」は便利そう…でも粉ミルクには要注意
ここでひとつ、私自身の「へぇ〜!」だった話を。
私が働いていた保育園では、ミルク用のポットはいつも100℃近くで保温していました。正直、当時は「こんなに熱いと冷ますのが大変なのに、要領が悪いなぁ」と思っていました(ごめんなさい、先輩たち…)。
でも今回調べてみて、ちゃんと理由があったことがわかりました。さっきの「粉を溶かすお湯は70℃以上」というルールです。粉ミルクは、作る過程でごくまれに菌が入ってしまうことがあり、それを70℃以上のお湯でやっつけているわけですね。
最近は、40℃や45℃といった低い温度で保温できる調乳ポットも売られています。「最初から飲める温度のお湯でミルクを作れたら、冷ます手間がなくて楽そう!」と思いますよね。私も一瞬そう思いました。
でも、45℃のお湯で粉ミルクを溶かすのはNGです。一度沸騰させたお湯でも、45℃まで冷めたお湯で溶かすと、粉の中の菌はやっつけられません。
もし温度設定できるポットを使うなら、
- 粉ミルクを溶かすときは70℃以上の設定で
- 溶かしたあとに、哺乳瓶を流水や氷水に当てて体温くらいまで冷ます
この順番を守れば大丈夫。沸騰したての熱湯よりは70℃のほうが冷ます時間も短くてすむので、夜中のミルクがちょっとラクになりますよ☺️
※低い温度の設定は、粉ミルクを溶かすため以外の用途(白湯など)に。使い方はポットの説明書もあわせて確認してくださいね。
新商品|哺乳瓶に貼るだけ「みるぴた」
そして最近、「この温度で合ってる?」の迷いを目で見てわかるようにしてくれるグッズが発売されました。
TODAY&ALWAYSの「みるぴた ミルク温度チェッカー」です。
- 哺乳瓶の外側に貼るシールタイプ。ミルクに直接入れない
- 温度によって色と数字が変わる
- 電池・充電いらず
- 貼ってはがせて、くり返し使える(使い終わったら台紙に戻して保管)
- 4枚入り・1,280円(税込、2026年10月時点)
- 楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングで販売
正直に言うと、私はまだ使ったことがなく、シッター先で見かけたこともありません。でも、さっきの「おじいちゃん・おばあちゃんに温度を伝えるのが難しい」問題には、すごく相性がいいなと思いました。
「この色になったらOKだよ」と目で見て伝えられるのは、言葉で「人肌くらい」と説明するより、ずっと確実です。パパや祖父母、ベビーシッターさんにお願いするときの「共通のものさし」になってくれそうですね。
使うときの注意点
メーカーも書いていますが、いくつか気をつけたいポイントがあります。
- わかるのは哺乳瓶の表面の温度の目安。中のミルクとは差があることもあるので、最後は軽く混ぜて、手首などで確認を
- 電子レンジ・煮沸・スチーム消毒のときは必ずはがす
- シリコン製や、表面がデコボコした哺乳瓶には使えない。プラスチック(PP)製だと貼りつきが弱いこともある
- 赤ちゃんの手が届く場所に貼るときは、はがれて口に入れないよう注意
あくまで「迷ったときの目安」として。頼りきりにせず、手首チェックとの合わせ技で使うのがよさそうです🍀
「みるぴた」は楽天のTODAY&ALWAYS公式ショップで買えます↓
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ちなみに、哺乳瓶に貼るタイプの温度チェッカーは、ほかのメーカーからも出ています。こちらは「L・OK・H」の表示で飲みごろがわかるタイプ。8枚・12枚のセットもあるので、哺乳瓶が多いおうちや、祖父母の家にも置いておきたい人はこちらも見てみてください↓
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まとめ|「ちょうどいい」は、ひとつじゃなくていい
- ミルクは「70℃以上で作る → 体温くらいまで冷ます」が基本
- 熱すぎだけじゃなく、冷ましすぎると飲まない子も多い
- 45℃保温のポットもあるけれど、粉ミルクを溶かすお湯は必ず70℃以上
- 祖父母やパパにお願いするときは、「人肌」より目で見てわかる目安があると安心
ミルクの温度に迷うのは、それだけ赤ちゃんのことをちゃんと考えている証拠です。完璧な温度を毎回ピタッと当てなくても大丈夫。赤ちゃんがごくごく飲んでくれたら、それが今日の「ちょうどいい」です😊


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